銀行員が語るリテール営業のやりがいディスカッションコメント一覧匿名より:リテール営業はきついですけど、やりがいもありました。僕が一番やりがいを感じた時は、「●●銀行のAさん」から「Aさん」に変わった瞬間です。僕個人への信用だけで、お客さんが話を聞いてくれる、銀行の看板はもう必要ない。お客さんが僕個人を本当に信用してくれるって、本当にうれしいんです。僕はそんなお客さんを、一人でも増やすことにやりがいを感じていました。銀行の営業担当者は銀行の看板をしょって営業をしています。銀行の看板は、営業の初期段階では結構強力な武器です。お客さんも、大手の銀行なら玄関まで出てくれる可能性が高いです。この時点では、お客さんは銀行を信用しているのであって、個人的な信用はゼロです。玄関での立ち話から始まって、ある程度信用してもらえると部屋に通してもらえるようになります。この段階で個人的な信用が発生します。そして、そのお客さんのライフステージに合わせた提案型営業を行っていき、お客さんが今一番求めている金融サービスは何かを探っていきます。ある程度確認が持てたら、その求めている金融サービスを自分の銀行で提供可能か検討し、可能であればセールストークをはじめます。お客さんが喜んでいただけるサービスと判断していますので、成約率は高かったです。ご契約を頂いた後も、ほったらかしではなく、定例的に訪問し(用は無くても)世間話をして帰るとか、新しい金融サービスのご案内を少しだけして帰るとか、親交を高めていきます。そして、個人的な信用があるレベルに到達すると、「●●銀行のAさん」から単なる「Aさん」に変わるんです。これは営業をやっていて、一番うれしい瞬間です。ここまで親交が深まると、他行の営業は全く気にならなくなります。僕個人を信用して取引していただいているので、他行に流れる可能性はほとんどないです。その代わり、個人的に信用をいただいているので、下手な営業はできません。僕はファイナンシャルプランナーでもありましたので、ライフイベントに応じた提案などはしましたが、無理な営業は一切行いませんでした。信用を失ってしまいますから。最後に。でも、きれい事だけで済まないのが、銀行の営業の悲しい定め。本当に困ったときは、お願い営業せざるを得ない時もありました。お客さんに謝りながら、本当は不要の金融サービスの契約をしていただくのは、本当に良心が痛みました。銀行も営利企業ですから仕方のない事ですが、やるせなさとむなしさを感じ、最終的には他部門へ異動願いを出して、営業からは退きました。返信匿名より:現在は銀行を退職した者です。しかしながら、直接お客様と接することで、普段の自分とは違う世界の方々とお話できることが楽しいと思っていました。また、仲良くなればなるほど、ご指名いただけたり新たな契約をしていただけました。それは対等な友達関係とは大きく違い、年齢も自分よりかなり上の方だったり、人間を観察して修羅場を乗り越えてきた方が自分を信頼していただいているからこその評価だったりするので当時は大変うれしかったです。確かにノルマもあり、大口の金額や複雑なオペレーションには緊張を強いらせるお仕事だと思います。そんな中、自行で取り扱っている商品が素晴らしい物で、自分もお客様にも喜んでもらえると信じること。緊張するくらいの取引に引け目を感じず、逆に業務に携われた嬉しさを感じて日々楽しく仕事ができること。それらは幸せなことだと思います。銀行はローンも扱っており、どうしても貸してあげてると上からの目線で思ってしまいがちです。窓口に来られたお客様が預金をしてくださっても、毎日の業務だと当たり前と感じてしまうことでしょう。しかし銀行もサービス業です。せっかくお客様の顔をすぐ側で見ることができるのだから自分からお客様に喜んでもらえるサービス(それが例え笑顔であっても)をするのが大切。お互いwin-winの関係を築き、日々成長していけたら素晴らしいと今でも思っております。返信匿名より:リテール営業は、とにかく日々のノルマ達成を求められます。一方で、ゲーム感覚でノルマを達成できると、上司や会社から非常に良い評価をされ、給与や賞与にダイレクトに反映されます。また、金融商品をたくさん販売すると、保険会社や証券会社などからお礼がもらえたりするので、やればやるだけ評価され、見返りも受けられるというのがやりがいのひとつといえます。一方、個人のお客様のニーズを探り、その人にあった金融商品を提案したり、お客様の資産を増やすことで、お客様からは絶大な信頼を得られます。はじめは警戒していたお客様が、接していくたびに徐々に心を開く。そして、自分の提案した商品を購入して利益が出て、さらに自分のことを信頼する。この正のループに入ると、お客様がまるで自分の「信者」のようになります。自分のスキルやトークでお客様の心を動かすことができ、お客様の金融面での人生を豊かにする一助となれることもやりがいのひとつといえるでしょう。返信匿名より:私は個人向け(※特に富裕層)リテールを2009年~2011年の約2年間業務をしました。リテール業務とは銀行で指定されたエリアの中で実際にお客様のお家に訪問をしたり電話応対などをして保険、投資信託や定期預金等の説明を行い、我々が提案する資産運用にご納得頂けた場合に個々に契約をしていきます。個人向けの場合は法人と違い、足で稼ぐ事が多くて人との繋がりが深いと感じます。もちろん、お客様は退職金等の大切なお金の資産運用を任せているため、提案した商品が損失を出してしまった場合にはお客様から叱責を受けることもあります。ただし、徐々にお客様と信頼関係が構築されてきます。特に苦しい時に共に乗り越えて、収益がでた時はお客様から感謝をされたりすることも多々あります。リテールという仕事は基本的には信頼が一番大切な仕事であり、その銀行員(個人)だから買ってもらえるといった場合も多くて信頼をしてもらい納得をしてもらうと非常にやりがいを感じます。まとめになりますが、リテールの仕事はお客様からすると素性の分からない銀行員がいきなり金融商品を勧めてくるので、最初の半年は大変だと思います。ただし、銀行員もお客様も運命共同体には変わりないので、一度苦楽を共にした後に達成する喜びはリテール業務でしか味わえない醍醐味でもあります。返信匿名より:私はメガバンク銀行員として約4年4ヶ月勤めました。銀行では目で見える商品がない分、どのようにして数ある銀行の中でいかに選んでいただけるかを考えて仕事を行いました。銀行員としてリテール営業を行っているとノルマが課せられるかと思います。もちろん私の支店にもノルマが個々にあり、それは本当に達成できるのか?と思えるような数字が毎月張り出されます。最初はただただそのノルマを達成すべくお客さまに営業を行い、増えていく数字しかみていませんでした。ただ、徐々に日が経つにつれあるお客さまに出会いました。窓口には全く違う目的で来店されましたが、お話を聞いているうちに今の資金繰りに不安をお持ちで、お金の増やし方に興味があるということが分かりました。そこで、まずは今の経済のしくみや効率的なお金の増やし方について説明させてただき、ご契約につながりました。お客さまからは今まで不安に思っていたから提案を受けて助かった、お金の知識がなかったので勉強できてよかったというお言葉をいただきました。今まではノルマ達成のためにしか営業を考えてきませんでしたが、人の役にもたてるのだとやりがいを感じました。返信匿名より:銀行員のリテール営業のやりがいとしては、お金に困っている顧客に対してアドバイスをし、感謝していただける点が挙げられます。リテール営業は、オートバイや自転車に乗って、担当しているエリアをくまなく回ります。この仕事をしていて痛感することは、〇〇市〇〇町2丁目という狭いエリアのなかにも、富裕層の邸宅から所得水準の低い家庭のお宅まで、幅広い所得層が生活していらっしゃることを目の当たりにすることです。そして、顧客としては、もちろん富裕層の人が金額的には大きな比率を占めているわけですが、毎月数万円を積立貯金してくださる低所得層の人もいっしゃるわけです。私たちリテール営業マンは、毎月数万円をコツコツ貯金してくださる顧客も大切にしています。しかし、低所得層のお客様のなかには、何か大きな支出を余儀なくされる局面に直面すると、お金の工面に苦労することになります。そのようなとき私に「積立貯金を解約したい」と申し出されるわけですが、手続きに時間がかかってしまいます。そのため、私からお客様へ、自社のカードローンや他社の金融商品を紹介し、すみやかにお金を調達できるようお勧めし、実際にお金に調達に成功されると、後日感謝の言葉をかけていただけることがあります。そのときは、お客様に少しでも役に立てて良かったと思えます。このような出来事があるからこそ、日々の過酷なリテール営業にやりがいを見出し、毎日強風の日も大雨の日も頑張ることができるのです。返信コメントをどうぞ コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。* が付いている欄は必須項目ですコメント名前メールアドレスウェブサイト 業務
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リテール営業はきついですけど、やりがいもありました。
僕が一番やりがいを感じた時は、「●●銀行のAさん」から「Aさん」に変わった瞬間です。僕個人への信用だけで、お客さんが話を聞いてくれる、銀行の看板はもう必要ない。
お客さんが僕個人を本当に信用してくれるって、本当にうれしいんです。僕はそんなお客さんを、一人でも増やすことにやりがいを感じていました。
銀行の営業担当者は銀行の看板をしょって営業をしています。銀行の看板は、営業の初期段階では結構強力な武器です。お客さんも、大手の銀行なら玄関まで出てくれる可能性が高いです。
この時点では、お客さんは銀行を信用しているのであって、個人的な信用はゼロです。
玄関での立ち話から始まって、ある程度信用してもらえると部屋に通してもらえるようになります。この段階で個人的な信用が発生します。
そして、そのお客さんのライフステージに合わせた提案型営業を行っていき、お客さんが今一番求めている金融サービスは何かを探っていきます。
ある程度確認が持てたら、その求めている金融サービスを自分の銀行で提供可能か検討し、可能であればセールストークをはじめます。
お客さんが喜んでいただけるサービスと判断していますので、成約率は高かったです。
ご契約を頂いた後も、ほったらかしではなく、定例的に訪問し(用は無くても)世間話をして帰るとか、新しい金融サービスのご案内を少しだけして帰るとか、親交を高めていきます。
そして、個人的な信用があるレベルに到達すると、「●●銀行のAさん」から単なる「Aさん」に変わるんです。これは営業をやっていて、一番うれしい瞬間です。
ここまで親交が深まると、他行の営業は全く気にならなくなります。僕個人を信用して取引していただいているので、他行に流れる可能性はほとんどないです。
その代わり、個人的に信用をいただいているので、下手な営業はできません。
僕はファイナンシャルプランナーでもありましたので、ライフイベントに応じた提案などはしましたが、無理な営業は一切行いませんでした。信用を失ってしまいますから。
最後に。
でも、きれい事だけで済まないのが、銀行の営業の悲しい定め。本当に困ったときは、お願い営業せざるを得ない時もありました。
お客さんに謝りながら、本当は不要の金融サービスの契約をしていただくのは、本当に良心が痛みました。
銀行も営利企業ですから仕方のない事ですが、やるせなさとむなしさを感じ、最終的には他部門へ異動願いを出して、営業からは退きました。
現在は銀行を退職した者です。しかしながら、直接お客様と接することで、普段の自分とは違う世界の方々とお話できることが楽しいと思っていました。
また、仲良くなればなるほど、ご指名いただけたり新たな契約をしていただけました。
それは対等な友達関係とは大きく違い、年齢も自分よりかなり上の方だったり、人間を観察して修羅場を乗り越えてきた方が自分を信頼していただいているからこその評価だったりするので当時は大変うれしかったです。
確かにノルマもあり、大口の金額や複雑なオペレーションには緊張を強いらせるお仕事だと思います。
そんな中、自行で取り扱っている商品が素晴らしい物で、自分もお客様にも喜んでもらえると信じること。緊張するくらいの取引に引け目を感じず、逆に業務に携われた嬉しさを感じて日々楽しく仕事ができること。それらは幸せなことだと思います。
銀行はローンも扱っており、どうしても貸してあげてると上からの目線で思ってしまいがちです。窓口に来られたお客様が預金をしてくださっても、毎日の業務だと当たり前と感じてしまうことでしょう。
しかし銀行もサービス業です。せっかくお客様の顔をすぐ側で見ることができるのだから自分からお客様に喜んでもらえるサービス(それが例え笑顔であっても)をするのが大切。
お互いwin-winの関係を築き、日々成長していけたら素晴らしいと今でも思っております。
リテール営業は、とにかく日々のノルマ達成を求められます。
一方で、ゲーム感覚でノルマを達成できると、上司や会社から非常に良い評価をされ、給与や賞与にダイレクトに反映されます。
また、金融商品をたくさん販売すると、保険会社や証券会社などからお礼がもらえたりするので、やればやるだけ評価され、見返りも受けられるというのがやりがいのひとつといえます。
一方、個人のお客様のニーズを探り、その人にあった金融商品を提案したり、お客様の資産を増やすことで、お客様からは絶大な信頼を得られます。
はじめは警戒していたお客様が、接していくたびに徐々に心を開く。そして、自分の提案した商品を購入して利益が出て、さらに自分のことを信頼する。この正のループに入ると、お客様がまるで自分の「信者」のようになります。
自分のスキルやトークでお客様の心を動かすことができ、お客様の金融面での人生を豊かにする一助となれることもやりがいのひとつといえるでしょう。
私は個人向け(※特に富裕層)リテールを2009年~2011年の約2年間業務をしました。
リテール業務とは銀行で指定されたエリアの中で実際にお客様のお家に訪問をしたり電話応対などをして保険、投資信託や定期預金等の説明を行い、我々が提案する資産運用にご納得頂けた場合に個々に契約をしていきます。
個人向けの場合は法人と違い、足で稼ぐ事が多くて人との繋がりが深いと感じます。
もちろん、お客様は退職金等の大切なお金の資産運用を任せているため、提案した商品が損失を出してしまった場合にはお客様から叱責を受けることもあります。
ただし、徐々にお客様と信頼関係が構築されてきます。特に苦しい時に共に乗り越えて、収益がでた時はお客様から感謝をされたりすることも多々あります。
リテールという仕事は基本的には信頼が一番大切な仕事であり、その銀行員(個人)だから買ってもらえるといった場合も多くて信頼をしてもらい納得をしてもらうと非常にやりがいを感じます。
まとめになりますが、リテールの仕事はお客様からすると素性の分からない銀行員がいきなり金融商品を勧めてくるので、最初の半年は大変だと思います。
ただし、銀行員もお客様も運命共同体には変わりないので、一度苦楽を共にした後に達成する喜びはリテール業務でしか味わえない醍醐味でもあります。
私はメガバンク銀行員として約4年4ヶ月勤めました。
銀行では目で見える商品がない分、どのようにして数ある銀行の中でいかに選んでいただけるかを考えて仕事を行いました。
銀行員としてリテール営業を行っているとノルマが課せられるかと思います。もちろん私の支店にもノルマが個々にあり、それは本当に達成できるのか?と思えるような数字が毎月張り出されます。
最初はただただそのノルマを達成すべくお客さまに営業を行い、増えていく数字しかみていませんでした。
ただ、徐々に日が経つにつれあるお客さまに出会いました。窓口には全く違う目的で来店されましたが、お話を聞いているうちに今の資金繰りに不安をお持ちで、お金の増やし方に興味があるということが分かりました。
そこで、まずは今の経済のしくみや効率的なお金の増やし方について説明させてただき、ご契約につながりました。
お客さまからは今まで不安に思っていたから提案を受けて助かった、お金の知識がなかったので勉強できてよかったというお言葉をいただきました。
今まではノルマ達成のためにしか営業を考えてきませんでしたが、人の役にもたてるのだとやりがいを感じました。
銀行員のリテール営業のやりがいとしては、お金に困っている顧客に対してアドバイスをし、感謝していただける点が挙げられます。
リテール営業は、オートバイや自転車に乗って、担当しているエリアをくまなく回ります。この仕事をしていて痛感することは、〇〇市〇〇町2丁目という狭いエリアのなかにも、富裕層の邸宅から所得水準の低い家庭のお宅まで、幅広い所得層が生活していらっしゃることを目の当たりにすることです。
そして、顧客としては、もちろん富裕層の人が金額的には大きな比率を占めているわけですが、毎月数万円を積立貯金してくださる低所得層の人もいっしゃるわけです。私たちリテール営業マンは、毎月数万円をコツコツ貯金してくださる顧客も大切にしています。
しかし、低所得層のお客様のなかには、何か大きな支出を余儀なくされる局面に直面すると、お金の工面に苦労することになります。
そのようなとき私に「積立貯金を解約したい」と申し出されるわけですが、手続きに時間がかかってしまいます。そのため、私からお客様へ、自社のカードローンや他社の金融商品を紹介し、すみやかにお金を調達できるようお勧めし、実際にお金に調達に成功されると、後日感謝の言葉をかけていただけることがあります。そのときは、お客様に少しでも役に立てて良かったと思えます。
このような出来事があるからこそ、日々の過酷なリテール営業にやりがいを見出し、毎日強風の日も大雨の日も頑張ることができるのです。